KIMERA church.
森と共に。土に帰る教会
YUMENOSHUYA
空間芸術作家/ギャラリスト
音楽業界、ホテル業界を経て独学で美術施工を学ぶ。
1つの物語を軸に主人公の部屋を作る作家として活動。
個展を開催し作品を撮影場所としても提供。
GINZASIX、NHK、三菱自動車工業をはじめ、
作品を見た来場者からの依頼により他の場所でも
制作を受け多くのアーティストの美術も担当。
物語のはじまり
元々のお話は絵本の「エルマーの冒険」から。
私が幼少の頃、自分の環境と重ねながら話の続きを想像したことがきっかけです。
大人になった動物学者のELMAが子供の頃一緒にいた恐竜は夢じゃなかったのか。と、冒険に出る事から始まります。
1人残された娘のALMAがELMAの書斎を漁り、父親の行方を探す旅に出るというストーリーの元、
1脚の椅子から登場人物の部屋をイメージしながら物語を進めてきました。
過去制作した作品は6つ。
ALMA・IRUMI・USRA・ELMA・ORION・CULT
作品の名前は五十音順となり、
7つ目の最終話は「KIMERA.church」という名前に。
KIMERA(Chimera)とは、同一個体内に異なった遺伝的背景を持つ細胞が混じっていること、またはそのような状態の個体のこと。
教会である理由は幼少の頃から成人までの間にある私の記憶の中にあるもので、
1つの物語の空間として残す美術作品です。
雪や雨が降る、屋根のない教会
現存する木々をそのまま残せるように、
教会に天井や壁はありません。
十字架を覆う枠は、安定した一定の時を刻む
メトロノームを模した形に。
エントランス側から建物を回遊ができるように
1枚1枚、本のページをめくるように本棚を設置。
高さ8mのドアを開ける
大きさは横幅15m。奥行き18m。高さ8mを予定。
8mの大きなドアを開けると目の前には日時計の十字架
来場者の名前が背表紙に刻まれた本が日に照らされる。
自生した木々と共に、空間は永遠と変わり続ける。
森と共に生きる
ご来場頂いた方の名前を背に刻んだ箔押しの本をご用意します。
教会の中にある本棚に保管をさせて頂きます。
本は東京・神田に本店を構える紙の専門商社
「竹尾見本帖本店」にて制作。
外での長期的な保存を考え水に強い
特殊な樹脂を合わせた紙を使用し制作。
いずれ廃墟になる時が来ても、美しく。
森と共に。半永久的に残る場所へ。
2010年 空間芸術作家として活動を開始。2018年 土地購入・グランドピアノ搬入。2019年 電柱を建設後、翌年2020年 通電。待機場所用にコンテナ購入。
2022年 ユンボ免許取得、運搬車両購入。2023年 建築デザイナーと共に1/40の本模型が完成。
2024年 資材保管用20ftコンテナ購入。施工開始。
YUMENO GALLERY KICHIJOJI